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歌川豊国(三代)『花川戸助六 河原崎権十郎』
版元:越村屋平助 文久2年(1862)
本来は「白酒売り 中村芝翫」(リンクは国立国会図書館)との2枚組の中の1枚。 文久2年3月に河原崎権十郎(詳しくは「東都三十六景之内真乳山」の解説を参照)が助六を演じた「助六所縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」をPRしたもの。
助六は江戸前期の侠客といわれるが、実在はしなかったという。歌舞伎の助六のモデルとしては、大阪で男伊達で名を馳せた侠客の助六という説や、蔵前の札差で粋で気前のいい大通の一人として知られた大口屋暁雨(おおぐちや ぎょうう)だとする説などがある。
ちなみに「助六寿司」は助六の恋人である花魁「揚巻」の名から取ったもの。「揚」が稲荷ずし(おあげ)で「巻」は海苔巻きになぞられ、、この二つを詰め合わせたものを『助六寿司』と呼ぶようになった。
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