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歌川豊国(三代)『隅田川浅草遠望』
版元:江崎屋辰蔵 弘化元年〜3年(1844-46)

富士山、浅草寺、待乳山と三人の女性が描かれている。左の一枚の船の帆には板元の江崎屋辰蔵の紋が描かれている。真ん中の女性は遠眼鏡(望遠鏡)を持っている。右の女性は床几に座り、提灯には歌川派が使う「年玉印」が描かれ、柱に半分隠れた文字は「歌川」か。三枚つづりだがそれぞれに名所と美人が書かれていて、一枚だけでも浮世絵としての価値があるようになっている。
「国貞改め2代目豊国」とあるが初代豊国の養子の歌川豊重が既に二代目豊国を襲名していたので、国貞は三代目豊国と呼ばれている。

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