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MU-117新版 浮絵江戸日本橋市中之図_edited.jpg

溪斎英泉『新版 浮絵江戸日本橋市中之図』
版元:総州屋与兵衛 天保期(1830)

英泉は美人画を得意とした浮世絵師であるが、西洋の遠近法を取り入れた風景画も得意。人々でにぎわう日本橋周辺を描いている。日本橋川の両岸には蔵が立並ぶ。一石橋、銭瓶橋が奥に見え、江戸城の向こうには霊峰富士が見える。中央奥にあるのが常盤橋御門。また右手に見えているのは火の見櫓と掘り抜き井戸の柱組、都市江戸の実情をよく表現している。日本橋手前の橋詰めには高札場が、その前は食べ物商いの屋台が並ぶ。

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