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旦霞『真土山望冨岳』
版元:不詳(入山形に「ト」印) 弘化4年〜嘉永5年(1847-52)
待乳山と富士山の組み合わせのとてもめでたい画。富士は真っ白な雪景。猿まわしの一行と大木の松が描かれることから正月の風景であろう。猿の衣裳が赤く映え、緑の松の枝先には待乳山聖天が望む。画の内容から春興摺物と思われる。改印の名主印「濵」「馬込」から、弘化4年から嘉永5年の頃の作品と推定される。版元印の入山形に「ト」は、不明ながら団扇絵に同印の作品がある。また「旦霞」名の作品には、天保4年の藍摺りの団扇絵「真乳山望冨岳」があり、「応需旦霞画」の落款がある。これも版元は本作と同じである。
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