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歌川豊国(三代)・歌川広重の合作『江戸自慢三十六興 向嶋堤ノ花并ニさくら餅』
版元:平野屋新蔵 元治元年(1864)

待乳山を対岸に望み、墨堤の満開の桜の下に女性が二人連れ。両人の持つ棒には、名物長命寺の桜もちの籠包みをぶら下げている。当時はこの絵のように竹を編んだカゴで売っていたという。この桜もちは墨堤の桜の葉を掃除していた長命寺さくら餅屋の初代新六が、落葉を見てひらめいて作ったそうだ。彫工は多七。

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