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歌川広景『江戸名所道外盡 八 隅田堤の弥生』
版元:辻岡屋文助 安政6年(1859)

薄縁を敷いた縁台がひっくり返り座っていた3人が転げ落ちる。それを見て笑う隣の客。キセルが転がっているのを見ると男性がかぶっているのは煙草盆の灰だろうか。歌川広景は初代広重の弟子。江戸の人々をユーモラスに描いたこの「江戸名所道外尽」が代表作。「道外」とは道化のことで、人を笑わせること。彫工兼。

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